生誕110年片岡球子展 Kataoka Tamako: The 110th Anniversary of Her Birth |
名古屋で開かれている 「生誕110年 片岡球子展」に行って来ました。
朝一番に会場に到着しましたが、日曜日ということでか、すでに行列が出来ていましたが、日本画家片岡球子(1905-2008)の初期から晩年まで60点の作品と30点のスケッチブックまでゆっくりと見ることができました。
鮮烈な色彩、大胆にデフォルメされた形、力強い筆使いに圧倒されました。
彼女の作品を見た人からゲテモノと言われたのに対し、師と仰ぐ人から「あなたはゲテモノを捨ててはいけない。そのまま続けなさい、何年も描くうちに飽きて変えたくなります。そのとき、薄皮をはぐように本物が生まれてきます」と励まされたんだそうです。
彩り豊かな彼女の富士山の絵を見たら誰も忘れられないでしょう。ほとばしるエネルギーを発し、見る者に不思議な力を与える絵です。
真面目に真摯に対象と向き合った彼女の作品は見る者の姿勢までシャンとさせます。
面構えシリーズは歴史上の人物をその人の生き方、個性を彼女独自の視点でそのまま描くものでした。着物の細かい柄や質感まで描ききり、きっとこの人ならこの着物を着るだろうという必然性まで追求しているに違いないと思いつつ、いかんせんこちらは足利尊氏、義満、義政の区別がつかない歴史オンチ、きっとその値打ちの半分もわかっていないに違いない。
帰りはお楽しみのミュージアムショップでいつになく色々と買ってしまいました。
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