映画 「 別離 」 A separation |
イラン映画を観た。どこの国でもどんな家族にも起こりそうな家族のもめごと、いやそう言うにはあまりに重たい深刻な内容である。
中身がリアルであるだけに、2時間の上映中ずっと画面から目を離せない、物語は5日間くらいのこと。
こんな現実感のある映画を観たのは何年ぶり、いや初めてではないかと思わせる。
善悪はない、登場人物はそれぞれの場で一生懸命に生きている。しかしそんな中でも対立は起こる。
観客は登場人物の背後までわかるようになっているので、どうしてそうなるのか納得できる、しかし解決法はない、登場人物と一緒に悩むしかないのだ。
見ていてそれぞれの証言から同一の事象を書いている芥川龍之介の短編小説「藪の中」を思い出していた。
一人一人の俳優の演技、脚本、カメラアングルすべてに5つ星をつけたい。とくに夫ナデル役のペイマン・モアディが好き、彼の本業は映画の脚本家らしい。
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